今欲しいインテリアアイテム|照明編

Rosy Angelis

インテリアを考えていると、「いつか自分の家に迎えたい」と思うものに出会うことがあります。

家具だったり、照明だったり、アートだったり。

それは必ずしも、今の暮らしに必要だから欲しいというものではなくて、そこにあるだけで、これからの暮らしを少し想像させてくれるもの。

今回ご紹介したいのは、そんな「今欲しいもの」のひとつです。

FLOS / Rosy Angelis
デザイナーは、フランスを代表するデザイナーのひとり、Philippe Starck(フィリップ・スタルク)。

1994年にデザインされたフロアランプです。

写真は先日コンランショップで撮ったものです。




まるで、一枚の布を纏ったような照明

初めて見たときに目に留まったのは、やっぱりこのシェードでした。

薄く、軽やかなファブリックが、細い脚の上からふわりと掛けられている。

照明というよりも、何か柔らかなものがそこに佇んでいるような、不思議な存在感があります。

Flosによると、このシェードはテーブルに掛けられたクロスが柔らかく垂れ下がる様子から着想を得たもの。

アルミニウムの細い3本脚と、軽量なファブリックのシェード。

構造そのものはとてもシンプルなのに、
光を灯したときには、空間に柔らかな表情をつくってくれます。

この「シンプルなのに、ちゃんと印象に残る」というところが、
ノンヨが目指しているところに近いなと思いました。

ちなみに、シェードにはフィリップ・スタルクのサインが刺繍されています。

近づいてみないと気づかないような小さなディテールに出会うと、
そのものをもっと好きになってしまいます。



「Rosy Angelis」という名前にも惹かれてしまう

そして、私が個人的にとても好きなのが、この名前。

Rosy Angelis

ロジー・アンジェリス。

商品名の響きだけでも、なんだか少しロマンチックです。

「Rosy Angelis」という名前が、具体的に誰かの名前に由来するという公式な説明は確認できませんでした。

でも、この名前を聞くと、なんとなく柔らかな女性を思い浮かべてしまう。

淡い色のドレスを纏っているような、
少し儚くて、でも凛としているような。

あるいは、

“Rosy”という言葉からは、薔薇や、淡いピンク色、夕暮れどきの空のような柔らかな色を。

“Angelis”からは、天使のような軽やかさや、ふわっと舞い降りてくるようなものを。

そんな印象を抱きながら、色々な情景を勝手に想像してしまいます。

少し照明を落とした部屋に、
Rosy Angelisだけがぽっと灯っている。

窓の外はもう暗くなっていて、
ソファには読みかけの本。

コーヒーを一杯淹れて、
一日の終わりにほんの少しだけ自分の時間を過ごす。

そんなシーンが似合いそうです。

なんだか、わくわくしますよね。



光そのものよりも、「光のある風景」をつくる

インテリアを考えるとき、
照明は「明るくするためのもの」だけではないと思っています。

どこを照らすのか。

どのくらいの明るさにするのか。

光が壁や床にどう落ちるのか。

そして、その光の中でどんな時間を過ごすのか。

それによって、同じ部屋でも見える景色は大きく変わります。

Rosy Angelisのような間接照明は、部屋を明るく照らすというより、
そこにひとつの「光のシーン」をつくってくれる照明です。

リビングの片隅に置いて、
夜の時間を少しだけ豊かにする。

ベッドサイドに置いて、
眠る前の時間を柔らかく包む。

あるいは、あえて家具の隣に置いて、
照明そのものをインテリアの一部として楽しむ。

Rosy Angelisでも、そんな使い方を想像しています。

Image source:Pinterest「Rosy Angelis」検索結果
https://jp.pinterest.com/search/my_pins/?q=Rosy%20Angelis&rs=typed




美しさの中に、ほんの少しの遊び心

フィリップ・スタルクのデザインには、
一見するとシンプルでありながら、どこかユーモアや遊び心を感じるものがあります。

Rosy Angelisも、まさにそんな存在。

一見するととてもエレガント。

でも、よく見ると
「え、照明に布を掛けているの?」と思ってしまうような自由さがある。

この、少しだけ予想を裏切る感じが好きです。

完璧に整えられたものだけではなく、
美しさの中にほんの少しの“クセ”がある。

それが空間に、その人らしさや記憶に残る景色をつくってくれる気がします。

これも、ノンヨが目指すところです。



いつか、自分の空間に

今回、実際にこの照明を見てやっぱり「いいな」と思いました。

もちろん、照明としての機能だけを考えれば、もっとシンプルなものも、もっと手頃なものもたくさんあります。

でも、インテリアには、機能や価格だけでは決められないものもあると思っています。

見るたびに少し嬉しくなる。

夜になって灯すのが楽しみになる。

その家具を見ることで、そこで過ごす時間まで想像できる。

そういうものがひとつあるだけで、暮らしは少し豊かになるのではないでしょうか。

Rosy Angelis。

名前を口にするだけでも、なんだか少し心が躍る。

そんなところも含めて、今の私が「欲しい」と思っている照明です。

いつか自分の空間に迎えたとき、どんな景色をつくってくれるのか。

そんなことを想像する時間も、インテリアの楽しみのひとつなのだと思います。



ITEM

Rosy Angelis

Designer|Philippe Starck
Brand|FLOS
Year|1994
Type|Floor Lamp
Material|Aluminum / Fabric / Polycarbonate
Size|W580 × D460 × H1780mm

Flos公式サイトでは、Rosy Angelisは1994年にPhilippe Starckによってデザインされたフロアランプとして紹介されています。

FLOS|Rosy Angelis 公式ページ

※本記事の商品情報は掲載時点のメーカー情報をもとにしています。